Vocaloid2 調教支援ツール(VsqTools)簡易解説書(Ver.0.4c)

Ver.0.2: 公開バージョン
Ver.0.3: DYN辞書モード追加他
Ver.0.4c:VSQmmv連携、その他機能追加他


※音痴の作者が作ったので、至らぬ所がありますが許して下さいませ。
※調教設定値に関しては、詳細なエラーチェックをしていませんので、常識外の値を設定した場合は、システムエラーになる可能性があります。


動作の流れ、概要
@VSQtools.exeは、Vocaloid2の調教を支援するツールである。
AVSQtools.exeの処理イメージを下図に示します。
 ・VSQファイルを取り込み、中間ファイルである「VsqMidi.txt」を生成する。
 ・各種調教処理は、中間ファイル(VsqMidi.txt)に対して行う。
 ・処理は操作順に行われる。複数の処理を加えたい場合は、続けて行えば良い。
 ・VsqMidi.txtに対して他のソフト(テキストエディッタやオリジナルソフトにて加工しても構わない。
B詳細な調教に関しては、バッチ調教で行う。
CVsqTools.exeは、調教のためのテンプレートを出力する。(CSV形式)
Dユーザは、EXCEL等で、自由に編集しそれを元に調教を行う。



・VsqMidi.txtのフォーマットについては、VSQファイルの内容とほぼ、同じです。(自分で調べて下さい)
・テキストエディッタ等で確認出来るように変換しただけです。よって、内容を直接編集後、VSQ保存で出力してもOKです。
・適当に編集した結果に関しては、どの様に動作するかは、不明ですが.....
・VsqToolsの起動、終了でも、VsqMidi.txtの状態は変化しません。よって、起動直後の状態は、最終調教状態を保持しています。




調教コマンドの概要





@VSQの取り込み
 VSQを取り込み中間ファイル(VsqMidi.txt)を生成する。

ADYN変更
 DYN全体の倍率(%)及びオフセットの調整を行う。
 (2回クリックすると、2重に処理されるので注意)

BPIT変更
 PIT全体の倍率(%)及びオフセットの調整を行う。
 (2回クリックすると、2重に処理されるので注意)

CPIT生成(DYN相関方式)
 PITの状態を、DYN情報からコピーする。(PITのレベルに自動変換)
 そのままだと、PITが効き過ぎるので、PIT変更で倍率を変更する。

D自動ビブラート一括除去
 その名前の通りすべてのVocaloid2ビブラートを外す。

Eバッチ調教の実行
 テンプレート(CSV形式)に沿って調教を実行する。音符毎の調教ができます。

F調教テンプレート作成
 バッチ調教用のテンプレートファイルを作成する。(名前は任意)
 VsqMidi.txtから作られます。入力した曲ごとに違うのでVSQを読込んだ後に実行して下さい。

GVSQ保存
 調教をした中間ファイルからVocaloid2のVSQファイルに変換して保存します。

Hパラメータプリセット
 任意のVocaloidパラメータを任意の値にプリセットします。マニュアルセットされているパラメータもクリアされますので注意して下さい。

I音譜間隔除去
 MIDI等からボーカル情報を入力した場合、間隔があいている事がある。この間隔を除去する機能である。除去するかどうかの設定は「音譜間隔限度」で決まります。意識的に隙間を空ける場合は、「調整後ギャップ」に値をセットして下さい。



・[※]ボタンでVocaInfo.csvをはき出します。イベント情報を確認するのに便利です。
・バッチ調教はDYNに対して行います。PITは、今のところバッチ調教の対象外です。基本的には、バッチ調教後、PIT生成を行い、PIT変更で調整して下さい。
・DYNとPITを独立してバッチ調教する場合は、DYN用のバッチ調教と、PIT用のバッチ調教を用意し、DYN調教→PIT生成→PIT変更を行い、Vocaloid Editorで読み込んで合成することで対処願います。後は、各自で試して下さい。







バッチ調教の設定値



●各種設定値の単位は、音譜の「@長さ」値と同じです。テンポ、音符の種類から推定して下さい。(相対的に動作します)
●各種設定値は、音譜の「@長さ」値、以下の設定値となります。マイナス値は設定しないで下さい。多分エラーします。
●各種時間軸の設定値の優先順位は、Dyn休幅、Dyn立上り、Dyn立下りの順である。大きく設定しても自動的に短縮されます。
 Dyn休幅は、最長で「@長さ」値の1/3までです。それ以上の値を設定しても自動短縮します。
●編集するのは、Dynピーク〜Vib周期の間です。
 それ以外は、音譜を連結する以外書き換えないで下さい。
●@歌詞は、参照しません。調教しやすいように出力しているだけです。その他のパラメータは何らかの形で、参照しています。






●ビブラートの設定は、下記パラメータで行います。
●ビブラートは、Dyn立下りの間にのみ有効です。
●ビブラートの振幅は、音符値「1」を変化する毎に「0.01」大きくなります。(今のところ固定)




●複数の音譜を一つと見なして調教する場合は、「@長さ」を下記の様に細工します。最初の音譜の「@長さ」値に2つ目以降の「@長さ」値に加算して書き換え、2つ目以降の音譜の「@長さ」値は、「0」にして下さい。何個でも連結できます。
●「@時間+@長さ」の加算値が次の音符の「@時間」を越えないようにして下さい。越えると、Vocaloid Editorでエラーすると思います。VsqToolsではチェックしていません。





■おわり■


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